ここぞというときに力を発揮できない。最近なんだか持続できない。そんなあなたのために、今回は精力がアップすると世間で言われる食材を管理栄養士目線で解説します。ネットではよく見るけど…うわさでは聞いたことあるけど…実際どうなの?という疑問にお答えします。
そもそも「精力」ってなに?

コトバンクによると、「精力:心身の活動力。心身を働かせるもととなる力」です。そして「精がつく:体力や気力、心身の活力がみなぎる状態」です。男性では勃起力や持続力の意味としても使われています。身も心もエネルギーで満ち溢れている人はとても魅力的ですよね。精のつく食材を知ることで、今日からの食事に取り入れることができます。早速食材を見ていきましょう。
世間でよく言われる精力アップ食材
1.牡蠣
2.にんにく
3.長芋・山芋
4.アボカド
5.うなぎ
他にも精力アップと言われる食材はありますが、今回はこの5品を解説していきます。
牡蠣
牡蠣は「海のミルク」と言われています。牛乳のように栄養が豊富であることと、貝の身が白いことが由来です。実際に牡蠣には亜鉛、カルシウム、ビタミンB群、タウリンなどの栄養素が豊富に含まれています。
特に注目したい栄養素が「亜鉛」です。牡蠣の亜鉛含有量は100gあたり14.0㎎。厚生労働省が推奨する、成人男性の亜鉛の1日の平均摂取推奨量は11㎎ですので、牡蠣には亜鉛が豊富に含まれていることが分かりますね。

亜鉛はテストステロン合成に必須です。テストステロンは性ホルモンの一種で性欲や精子形成を支えています。また、テストステロンは筋肉や骨量の増加にも大きく関わっているため、魅力的な体を作るには欠かせません。一般に30歳ごろから減少し始めるので、しなびたおじさんになりたくない人は積極的に摂取したいところ。
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にんにく
にんにくを食べたことのある人は、食べると体に力がみなぎるような気がしませんか。これはプラシーボ効果だけではなく、栄養も関わっています。
にんにくに含まれるアリシンはビタミンB1と結合してエネルギー代謝を促進する働きがあります。また抗酸化作用があり、抗菌やがん細胞の増殖を阻害、悪玉コレステロール低下、血圧低下作用など健康増進に役立つことが期待されています。

しかし、にんにくは口臭や体臭、胸焼け、胃のむかつきの原因にもなるので日常的に摂取するのは難しいですよね。そんなときはサプリメントがおすすめです。
様々なにんにくサプリがありますが、1993年からの発売で長年実績のある健康家族のにんにく卵黄が個人的におすすめです。にんにくだけではなく卵黄やアマニ油も配合されており栄養価が高いです。着色料・保存料不使用で安心して続けられます。
長芋・山芋
「山芋(やまのいも)」とは、ヤマノイモ科の芋の総称であり、長芋(ながいも)はこの総称に含まれる一種のことを指します。ヤマノイモ科にはさまざまな種類がありますが、そこまで大きな栄養素の違いはないようです。
特に山芋は滋養強壮効果があるとされ、漢方の定番素材として紀元前より利用されています。男性ホルモンの材料となるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の前駆体「ジオスゲニン」が含まれています。

その他にも、ムコ多糖類やビタミン・ミネラルが豊富に含まれているので食べないと損です。ビタミンB群C群は水に溶けやすいので生で食べるのがおすすめ。
とろろで食べたいけれど、すりおろし器の刃が怖くて最後まで削れない、プチストレスのある方は「トミタ式刃のないおろし金」がおすすめ。私はこれで調理中のストレスがかなり減りました。
アボカド
アボカドは実はベリーの仲間で果物に分類されます。甘みは少なく、野菜として使うシーンが多いですよね。そんなアボカドはメキシコでは性的なエネルギーを高める食べ物として認識されているとか。
ビタミンEの含有量は、果物の中ではトップクラス。ビタミンEの有効性を調査するための実験では、6ヶ月間のビタミンE治療によって精子前進運動性が改善する可能性があることが示された論文もあるそう。

また、ビタミンEは免疫システムの強化・維持を促進する抗酸化物質です。健康な肉体を保つためにも積極的に摂りたいところですが、アボカドは脂質も多い食材ですので食べすぎには注意が必要です。100gあたり176kcalもあるので、毎日アボカドを食べる人は半分に抑えると良いでしょう。
うなぎ
うなぎが精力に良いとされる理由は、豊富に含まれるビタミンB群、ビタミンA、DHA・EPAといった栄養素が、疲労回復、血流改善、代謝促進、そして性機能の向上に働きかけるためです。また、精がつくでおなじみの亜鉛も含まれています。亜鉛は前立腺や性腺に含まれ、性ホルモンの合成や精子の生成にも深く関係しています。

しかし注意してほしいのがビタミンA。過剰摂取は胎児に悪影響を与える可能性があります。うなぎはビタミンAの摂取量が非常に多いため、妊娠中の女性はうな重1人前(うなぎ約100g)程度に抑えておくのが良いでしょう。
また、巷でよく耳にするDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)とは、青魚に多く含まれる「オメガ3系脂肪酸」という必須脂肪酸で、私たちの体内でほとんど作られないため食品からの摂取が必要です。脳や神経・血液の健康維持、中性脂肪の低下など様々な効果が報告されています。体は何もしないと脳や血管はどんどん老けていくので、スマートな心身の維持ためにも意識して摂取しましょう。
魚を普段から食べない人はサプリメントで摂るのも1つの方法です。様々なサプリメントがあり迷ってしまう人には、アサヒグルーブ食品のDear-Natura(ディアナチュラ)をおすすめします。国内自社工場での一貫管理体制で、無香料・無着色・保存料無添加なので安心して飲むことができます。
まとめ
今回は精力アップといわれる食材を解説しました。様々な効能・効果が期待できますが、勃起力や持続力の向上には科学的根拠が少なすぎると感じました。しかし、紹介した食材は栄養価が高く、心身の健康や若々しさの維持には欠かせません。
過食には十分注意しながら、日ごろからの食事に取り入れてみましょう。食事に取り入れられないと感じた方はサプリメントも1つの方法ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。